大鵬薬品 配合抗がん剤「TAS-102」を国内承認申請 進行・再発の結腸・直腸癌で
公開日時 2013/03/04 04:00
大鵬薬品は2月26日、抗がん剤「TAS-102」(トリフルリジンとチピラシル塩酸塩の配合剤)について「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」の適応症で日本でし承認申請したと発表した。
国内20施設で行われたフェーズ2(10040030試験)では、フッ化ピリミジン系薬剤、イリノテカンおよびオキサリプラチンを含む2レジメン以上の標準化学療法に不応となった治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん患者172人を対象に、プラセボ対照の二重盲検ランダム化比較し、主要評価項目の全生存期間ではプラセボ投与群(58例)は6.6カ月に対し、「TAS-102」投与群(114例)は9.0カ月と有意に延長した。
同剤は、がん細胞の増殖に必要な様々なDNA機能を抑制するヌクレオシド系のトリフルリジンと、トリフルリジンの分解を阻害し、トリフルリジンの有効血中濃度を維持するチピラシル塩酸塩を配合した経口薬。