小野と大日本住友 オパルモン/プロレナールの効能追加開発中止 神経障害の「手根管症候群」で
公開日時 2013/01/28 04:00
小野薬品と大日本住友製薬は1月25日、小野が販売しているオパルモン錠(一般名:リマプロスト)、大日本住友が販売しているプロレナール錠(同)の効能に神経障害の「手根管症候群」を追加する開発を中止すると発表した。共同でフェーズ2を進めていたが「当初期待していた有効性を確認できなかった」という。
同剤は、閉塞性血栓血管炎に伴う症状の改善などを効能とした末梢循環改善薬。効能追加しようとしていた「手根管症候群」は、手のひらあたり(手根管部)にある神経が何らかの要因で圧迫されることに伴いしびれや痛みが現れる疾患。圧迫された神経組織の血流低下が関与しているといわれているという。
11年度売上高はオパルモンが365億円(1.5%減)、プロレナールが155億円(3.8%増)。