BI IFNフリー経口薬3剤併用治療フェーズ3登録開始 HCV領域参入目指す
公開日時 2013/01/21 04:00
独ベーリンガーインゲルハイム(BI)は1月18日、インターフェロン(IFN)を使用しないC型肝炎(HCV)治療として、同社が開発中のプロテアーゼ阻害剤faldaprevir(開発コード:BI 201335 NA)や非ヌクレオシド系ポリメラーゼ阻害剤「BI 207127 NA」、リバビリンによる経口薬3剤併用「ポリモダール療法」のフェーズ3の登録を開始したと発表した。対象はジェノタイプ1b型(GT-1b)HCV 患者(肝硬変患者含む)で、1000人を予定している。
昨秋発表されたフェーズ2「SOUND-C2」では、GT-1aおよびGT-1bのHCV未治療患者362人にfaldaprevir(120mg 1日1回)+「BI 207127」 (600mg1日2回)+リバビリンを28週投与し、69%のウイルス学的著効を確認。肝硬変患者でも同67%を達成した。さらに「SOUND-C3」の中間解析では、GT-1bのHCV患者 20例において16週間の治療後4週時点で、全例のウイルス学的著効を確認した。
今回発表のフェーズ3に日本は参加していないが、日本独自のプロトコルによるフェーズ2が進行中。開発が成功すればBIにとってHCV治療への参入とになる。