インテリジェンスの転職支援サービスDODAはこのほど、「職種別平均年収／生涯賃金ランキング2011」を発表した。59職種の正社員として就業しているビジネスパーソンの給与データを集計、分析した結果、製薬企業のＭＲの平均年収は６位の661万円、平均生涯賃金は５位の２億9035万円で、ともにトップ10にランクインした。全職種の平均年収は449万円（平均年齢33歳）、平均生涯賃金は２億931万円だった。

平均年収を年代別にみると、ＭＲは20代、30代ともに４位で、40代は６位、50代は７位と、年代が若いほうが順位が高く、年代が上がると順位を落とす傾向が見られた。実力があれば若いうちから高収入を狙える職種であることが浮かび上がってくる。

年代別の平均年収は、20代は493万円で全体平均より139万円高く、30代では711万円と全体平均より245万円高い。40代は872万円で全体平均との差が258万円と最も開くが、50代は926万円で、全体平均の差は若干縮まり197万円だった。

メディカル関連職種では、臨床開発が平均年収（14位）566万円、生涯賃金２億3416万円（21位）であり、ＭＲはそれぞれ95万円、5619万円上回っていた。

なお、職種全体でみると、平均年収では1位は５年連続で「投資銀行業務」（921万円）。２位が「経営企画・事業企画・新規事業開発」（769万円）、３位の「運用会社（ファンドマネジャー・アナリスト・ディーラー）」（768万円）で、前年から順位の変動はなかった。

調査はDODA転職支援サービスに10年８月から11年７月末までに登録した転職希望者のうち、22～59歳の約５万5000人（平均年齢33歳）、59職種の給与データを集計したもの。平均年収は手取りではなく支給額、生涯賃金は22歳～59歳の期間就業した場合の生涯賃金を算出した（22歳～59歳の各年齢の平均年収を全て足し、退職金は含まない金額）。