インフル薬「途中で止めた」 3歳児以下では2割も
公開日時 2011/11/25 04:00
健康日本21推進フォーラムは、母親1000人を対象に行ったインフルエンザの対応に関する調査の結果概要を発表した。この中でインフルエンザ治療薬についても尋ね、子どもが感染した時、経口薬のタミフルとリレンザの服用を途中で止めた人は16.3%で、3歳児以下では20.5%に上ることが分かった。服用の中断は症状のぶり返しやウイルスの耐性の獲得につながるおそれがある。
調査は、過去1年間に子どもがインフルエンザに感染したことがある母親を対象に昨シーズン(10~11年)の状況について聞いたもの。処方されたインフルエンザ治療薬は、タミフル(中外製薬、カプセル、ドライシロップ)が43.5%、リレンザ(グラクソ・スミスクライン、吸入薬)39.9%。イナビル(第一三共、吸入薬)は9.0%、ラピアクタ(塩野義製薬、点滴薬)は1.1%だった。
この中でタミフルとリレンザについては6人に1人が服用を途中で止めていたことが分かったが、吸入薬については、子どもがちゃんと吸入できているか不安をもった母親は66.2%に上った。