メディシノバとキッセイ 新規喘息・COPD薬MN-221で臨床試験共同実施へ
公開日時 2011/10/17 04:01
ベンチャーのメディシノバは10月14日、喘息の急性発作、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの治療薬として開発を進めている「MN-221」について、 キッセイ薬品と臨床試験を一部共同で実施する契約を締結したと発表した。これによりメディシノバは、MN-221 のCOPD でのフェーズ1bなどの試験を米国で実施する費用の一部としてキッセイ薬品から計250万ドルを得る一方、試験の成果を両社で共有する。それをキッセイは、日本での開発可能性を検証するためのデータとして活用するという。
MN-221は、キッセイが創製した高い選択性を有するというβ2 アドレナリン・レセプター作動薬。課題であった心臓への刺激作用が低減される可能性があると考えられている。静注投与にすることで、発作によって狭められた気道を経由せず、経静脈的に速やかに薬剤を肺に届けることが期待される。
メディシノバが、日本を除く全世界における開発・販売の独占的かつサブライセンス可能なライセンスを取得していた。喘息の急性発作患者を対象にした試験は、メディシノバがフェーズ2bを実施中。同剤の日本での権利はキッセイが保有する。