小児熱性けいれんでのダイアップ坐剤 「単純型なら使用」4割 医師調査
公開日時 2011/09/21 04:00
熱性けいれんを起こした小児に対する投与で賛否のあるダイアップ坐剤(一般名:ジアゼパム坐剤)の使用について、医師限定コミュニティサイト「MedPeer」を運営するメドピアはこのほど、会員医師を対象に意見を聞いた。501件の回答が寄せられ、「単純型熱性けいれんであれば使用する」とする医師は約4割だった。その中には再発を懸念し積極的に使用する医師がいる一方で、「家族が希望すれば」と消極的な医師もみられた。
同サイトによると、ダイアップの使用により、けいれんを起こしやすくなったの、意識状態の評価が難しくなるとの意見もある。そこで、調査を行うことになった。
単純型であれば使用するとした医師は42.7%。この中には、再発もなく、意識評価に困ったことがなく全例に使用しているケースや再発を懸念して使用するとする医師がいる一方で、「けいれんが既に止まっていれば、それ以上抗けいれん剤を使う必要はないという考えを聞いてから、使わなくなった」「何もしていないと、クレームを言う親が多い。親を納得させるためには、ある程度は仕方がないと思っている」といった消極的な見解を示す医師もいる。
「再発、初発などで使い分けている」とする医師も35.9%いた。初発は使用しつつ原因検索をし、再発した場合は専門的な検査をしたりするといったもの。また、「病院到着時には治まっていることが多く、ダイアップの使用対象ではないと思う。その後状況で『単純性』か『複雑性』かが決まるため、なおさらむやみな使用は避けるべき」との意見もあった。
調査は7月4日~10日までインターネット上で行われた。