アクトス後発品 特許係争中の18社全社が参入、フル効能で発売開始
公開日時 2011/06/27 04:01
厚生労働省は6月24日、後発品の薬価追補収載を官報告示した。特許係争中の2型糖尿病治療薬の塩酸ピオグリタゾン(先発品名:アクトス、武田薬品)では、18社50品目の後発品が収載され、全社(子会社含む)が同日から発売を始めた。この18社は全て、武田薬品が13日付で提訴した企業。争点となっている効能については、全18社とも先発品と同じフル効能で発売した。武田薬品は「他の糖尿病治療薬との組み合わせに関する特許」があると主張している。
塩酸ピオグリタゾン後発品の収載企業は大原薬品、共和薬品、小林化工、沢井製薬、サンド、全星薬品、第一三共エスファ、大正薬品、大洋薬品、高田製薬、辰巳化学、田辺三菱製薬、東和薬品、日医工、日新製薬、ニプロファーマ、富士フイルムファーマ、持田製薬――。
今回収載された後発品は105成分182規格330品目で、このうち今回初めて収載されたのは4成分7規格87品目。初収載の後発品は塩酸ピオグリタゾンのほか、脳保護薬エダラボン(ラジカット、田辺三菱製薬)、骨粗しょう症治療薬リセドロン酸ナトリウム(アクトネル/ベネット、味の素製薬/武田薬品)、抗肝炎ウイルス薬リバビリン(レべトール、MSD)――。エダラボンには22社35品目が参入し、ピオグリタゾンに次ぐ多さだった。リセドロンにはマイラン製薬のみ参入、リバビリンには高田製薬のみ参入した。