わかもと 台湾企業と9月末に合弁会社設立 日本でジェネリック製造販売へ
公開日時 2011/04/20 04:01
わかもと製薬は4月19日、台湾の医薬品企業Yung Shin Global Holding Corporationと日本市場でジェネリック医薬品の製造販売を行う合弁会社設立に関する覚書を締結したと発表した。新会社の設立は9月末の予定。出資比率や会社名、代表者、本社所在地、人員等の詳細はまだ決まっておらず、今後検討していく方針。
新会社ではYung Shinが開発、製造したジェネリック医薬品をわかもとが持つ日本での販売ノウハウ、ルートなどを活用して発売する計画。MRの人員を含めた営業体制や取り扱う製品については現段階では決まっていない。わかもとが日本で販売しているジェネリックを新会社に移管するかどうかに関して同社は「詳細はまだ決定していないが、当社が取り扱うジェネリックはてんかんやビタミン剤など領域が限られている。新会社で扱う製品とは競合しないよう棲み分けていく」としている。
わかもとは今回の覚書締結の経緯について、「当社が国内で販売している一部医薬品の中間体の製造をYung Shinに委託している。Yung Shinは一流企業であり、製剤技術では国際競争力を持っている。そうしたお付き合いがある中で、Yung Shinから日本市場で事業展開したいという話があり、当社がお手伝いするという話になった」とコメントしている。
Yung Shinは台湾に本社を置き、医療用医薬品やOTC、栄養補助食品等を製造・販売している大手企業。取り扱うジェネリック医薬品の品目数は400~500品目。従業員数は約1100人、売上規模は約170億円で、米国や中国などにも進出している。