バイエル 月経困難症治療剤ヤーズ配合錠を16日に発売
公開日時 2010/11/09 04:00
バイエル薬品は11月8日、月経困難症治療剤ヤーズ配合錠を16日に発売すると発表した。月経困難症は、下腹部痛、腰痛、吐き気、頭痛、いらいら、憂うつなどの症状を月経時に伴う症状で、鎮痛剤が処方されるケースも多い。しかし、服用しても日常生活に支障をきたしいる女性は約6%いるという調査もあり、同剤は痛みを緩和する薬剤として開発された。
月経困難症は、月経時に分泌されるプロスタグランジンなどの過剰に出ることなどにより痛みなど症状が引き起こされるものとみられる。それを新規プロゲスチン(合成黄体ホルモン)であるドロスピレノン3mgと、エストロゲン(卵胞ホルモン)であるエチニルエストラジオール0.020mgを配合する同剤を投与することで、月経に伴う排卵の抑制や子宮内膜の増殖を抑えることで、プロスタグランジンの産出を抑え、症状を緩和すると考えられている。1日1錠24日間服用後、プラセボ錠を4日間服用するという28日間を1周期として服用する。子宮内膜症など器質的疾患のあるなしに関係なく使える。
鎮痛剤投与など治療などが必要とされる月経困難症をかかえる312人の女性を対象に同社が9月に行った調査によると、44.5%が「月経痛が日常に差支える状況が15年以上続いている」。約7割が月経痛による「仕事・家事・学業を休んだり、時間を短縮したりする」としている。