英NICE、イレッサGLでパブコメを募集
公開日時 2010/06/16 04:00
英国立臨床評価研究所(NICE)は、このほど、小細胞肺がん(NSCLC)治療薬イレッサ(ゲフイチニブ)を第1選択薬として推奨するガイダンス案を公表、パブリックコメントの募集を開始した。
同ガイダンスでは、上皮細胞成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼの変異が陽性で、局所進行あるいは転移性NSCLC患者には、第1選択薬として同剤を推奨する。NICEは、今回の案の原案の段階で、アストラゼネカに同剤の有効性、費用対効果などのデータを要求、同社がそれに応じデータを提出していた。
NICEヘルステクノロジー評価センターのCarole Longson博士は、「イレッサは錠剤のため在宅で服用できるメリットがあるため、日常生活を続けられる」と患者への便宜性を評価している。最終ガイダンスは、今年後半にまとまる予定。
英国では、毎年、3万8000人が肺がんと診断され、そのうち80%がNSCLCと報告されている。