武田薬品 DPP-4阻害薬「ネシーナ錠」 きょう発売へ
公開日時 2010/06/15 04:02
武田薬品はきょう6月15日に次期主力品候補の2型糖尿病治療薬ネシーナ錠(一般名:アログリプチン)など3剤の発売を予定している。ネシーナ錠は国内で3番目のDPP-4阻害薬。競争が激化している経口血糖降下薬市場だが、同社は、αグルコシダーゼ阻害薬ベイスンやインスリン抵抗性改善薬アクトスなどにネシーナを加えて、あらゆる病態の糖尿病患者に治療の選択肢を提供できる強みを発揮し、現在の市場シェア50%を堅持する方針だ。ネシーナの売上見込みは10年後のピーク時で633億円。
複数の関係者によると、同社が15日に発売を予定している製品はネシーナのほかに、降圧配合剤ユニシア配合錠(カンデサルタン/アムロジピン)、結腸・直腸がん治療薬ベクティビックス点滴静注(パニツムマブ(遺伝子組換え))――の模様。ユニシアは5年後のピーク時で571億円、ベクティビックスは10年後のピーク時で374億円を見込む。また、99年のアクトス以来約11年ぶりの自社創製品となる不眠症薬「ロゼレム錠」(ラメルテオン)は7月上旬に発売のようだ。