PhRMA加盟企業 235剤の新規糖尿病薬を開発中
公開日時 2010/06/03 04:00
米国研究製薬工業協会(PhRMA)は5月25日、「開発中の糖尿病薬」と題する報告書を発表し、この中で加盟企業が合計235剤の新規の糖尿病治療薬の開発を行っていることを明らかにした。
235剤の薬効別内訳は、2型糖尿病薬144剤、1型糖尿病薬24剤、糖尿病関連症状治療薬59剤、その他23剤となっている。米国では、糖尿病に2400万人が罹患し、そのうち600万人は自分が糖尿病である認識がなく、さらに300万人は未治療で合併症のリスクを持っているという。糖尿病は増加の一途を辿っており、毎日、4110人が新規に同疾患と診断されていると報告されている。
PhRMAのケン・ジョンソン上級副理事長は、「最近ショッキングなのは、糖尿病が小児で急増していることだ」と指摘、「この傾向が続くと2000年に出生した小児の3人に1人は将来糖尿病になる」と懸念を示した。米国糖尿病学会(ADA)は、小児の糖尿病を「新規流行病(New Epidemic)」と呼んでいる。