FDA PPIの高用量,長期投与で骨折リスクを警告
公開日時 2010/05/31 04:00
米FDA(食品医薬品局)は5月25日、プロトンポンプ阻害剤(PPI)の高用量あるいは長期投与は、股関節、手首、脊柱の骨折リスクを増大させる可能性があると医療関係者、消費者に警告を発した。
FDAは、警告の理由について、疫学研究(複数)データにより、PPIを1年以上あるいは高用量を服用した場合、股関節、手首、脊柱の骨折リスクを増大させる可能性が示唆されたとしている。FDAは添付文書の改定を計画している。
警告の対象となった薬剤は、Nexium(エソメプラゾール)、Prevacid(ランソプラゾール)、Aciphex(ラベプラゾール)、Protonix(パントプラゾール)、Prilosec/Zegerid(オメプラゾール)など医療用PPIほか、OTC製品のPPI。
FDAの消化器製品部のJoyce Korvik副部長(安全性担当)は、「医師らは低用量あるいは投与期間を短縮することで患者を十分に治療できないか考慮すべき」と医療関係者に呼びかけている。