日医工 営業をエリア別からマーケット別に 営業所廃止 6月実施
公開日時 2010/05/27 04:00
日医工は、営業体制を地域を重視したエリア別を改め、DPCを中心と攻勢をかける病院営業と、開業医や保険薬局に対し広域卸と連携して展開する特約店営業のマーケット別に見直す。効果的な情報収集・提供のしやすさが狙い。これに伴い15あった営業所は廃止される。6月1日に実施する。
新設される営業グループは全国に8つある支店内に設置される。260人のMRのうち病院営業グループは80人、特約店営業グループは180人を配置。双方の活動を15人の営業学術チームが支援する。併せて、一部MRの取得にとどまっていた医業経営コンサルタントの社内資格「MPS」を全MR取得させ、医薬品のみならず医療制度、医業経営も視野に置いた情報提供を展開する。
同社の田村友一社長は、1月に記者会見で、相次いでジェネリック(GE)市場に参入する外資・新薬メーカーへの対抗策として、独自の営業活動を展開する方針を明らかにしていた。特に、全売上の8割を広域卸ルートを占め、新規参入組ともぶつかる可能性があることから、同社としても卸、MSへの働きかけ、支援体制を強め、協業体制を確立したいとしていた。