大塚HD 医療関連事業5.6%増収 新剤形投入のエビリファイなどが寄与
公開日時 2010/05/17 04:00
大塚ホールディングス(HD)は5月14日、10年3月期(09年度)決算を発表し、医療関連事業は7159億円と前期比5.6%の増収だった。大塚製薬の抗精神病薬「エビリファイ」は09年4月に水なしでも服用できる新剤形「内用液0.1%」を国内投入したこともあって「売上を伸ばした」。また、抗血小板薬「プレタール」や、後発品が参入した胃炎・胃潰瘍治療薬「ムコスタ」は情報提供活動の徹底により「業績は堅調に推移した」という。
大鵬薬品でも、カプセル剤のみだった抗がん剤「ティーエスワン」にスティックタイプの顆粒剤を6月に投入して「売上も順調に推移した」ほか、還元型葉酸製剤「ユーゼル」でも錠剤を小型化して服用しやすくしたことで新規採用が進み、売上拡大に寄与した。
大塚HDの連結業績は、売上高1兆842億9100万円(前期比=以下同、13.4%増)、営業利益984億8100万円(7.6%増)、研究開発費1518億4800万円(11.7%増)。