FDA GnRH作動薬の有害事象で医療関係者、患者に注意喚起
公開日時 2010/05/11 04:00
米食品医薬品局(FDA)は5月3日、前立腺がん治療薬GnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)作動薬について、同剤の試験結果の分析から、同剤が糖尿病、心臓発作、脳卒中などの発症リスクをやや増大させる可能性が示唆されたとし、医療関係者・患者らに注意を喚起した。
FDAは、医療関係者には、前立腺がん患者に同剤による施療決定の際はリスクのベネフィットとリスクを考慮すべきこと、同剤治療中の患者には、糖尿病、心臓病などの進展に注意し、医療関係者に指示されない限り勝手に休薬しないことなどを呼びかけた。FDAは、同剤が糖尿病などのリスクを高めるか否かの結論は出していないとしている。
注意喚起された薬剤は、サノフィアベンティスのEligard、アボットラボラトリーズのLupron、ファイザーのSynarel、アストラゼネカのZoladexなど7ブランド製品および同剤ジェネリック品。