富士フイルムファーマが4月1日営業開始 八木社長が会見で早期に売上100億円目指す
公開日時 2010/04/01 04:00
4月1日から医療用医薬品の販売をスタートする富士フイルムファーマ(本社は港区西麻布)の八木完二社長は3月31日に本町記者会で記者会見し、営業開始にあたり意気込みを語った。早期に売上100億円、5年後に500億円を目指す方針。営業開始当初の取り扱い製品はジェネリック医薬品178品目で、2年目くらいに300品目に拡大する予定。営業拠点は東京と大阪の2拠点に設置し、MR数30人でスタートするが、来春には50人体制に拡充する方針だ。医薬品は東邦薬品経由で出荷していく。
営業開始当初に取り扱う178品目は全て、日本ケミファ、キョーリンリメディオ、富士製薬工業など他社からの導入品。来年からは他社(日新製薬)との共同開発も進めるほか、富士フイルムの医薬品研究所と連携して、独自のFTD技術を駆使した高付加価値なジェネリックを開発し、「可能であれば来年には上市したい」と述べた。新薬の上市については「短期的スパンには難しい」と述べ、10年くらいの長期的スパンで開発、販売を考えていくとの意向を示した。
MRの採用方針についても触れ、今後2~3年以内は中途採用で補充していくが、3年目以降は状況をみながら新卒の採用を検討する。3~5年以内にはMR数を150人に拡充する計画だ。また、営業拠点は営業開始時の2拠点から、東北地方(仙台)、九州地方(福岡)、中国地方(岡山、広島)など大都市圏に設置していく計画だが、具体的に何拠点に拡大するかは明らかにしなかった。