塩野義 点滴静注のインフルエンザ治療薬の国内承認取得
公開日時 2010/01/14 04:01
塩野義製薬は1月13日、抗インフルエンザウイルス薬ラピアクタ(一般名:ペラミビル水和物)の承認を国内で同日付で取得したと発表した。新型インフルエンザの流行を踏まえ、同剤は厚生労働省から優先審査指定を受けており、09年10月の承認申請から異例のスピード承認となった。薬価収載後に発売するとしているが、今シーズン内にも販売開始になるとみられる。
この薬剤は点滴静注により用いる。経口剤を投与できない患者や、ウイルスを叩ける薬剤量を確実に投与できるメリットがある。発売後は一定期間、全ての使用症例を把握する。
ペラミビルは米国のバイオクリスト社から塩野義が導入し、日本国内で開発(フェーズ3は日本、台湾、韓国で実施)したもの。成人の季節性インフルエンザ感染での単回投与、ハイリスク患者の単回、反復投与について承認を取得した。09年度内には小児用量の追加申請を行う方針。
ペラミビルは米国ではFDAから緊急使用許可が下りているが、正式な承認としては、今回の日本が世界最初となる。