大日本住友製薬は1月5日、米国子会社の大日本住友製薬アメリカが開発し、国際戦略品として位置づける統合失調症治療剤ルラシドンをFDAに承認申請したと発表した。同社が創製し、独自の化学構造を有する非定型向精神病薬。1日1回投与で統合失調症の症状に対して改善効果を示すという。
申請にはグローバルスタディを含む40以上の試験データが提出されたが、同社によると、総じて良好な忍容性を示し、体重や脂質への影響も限定的だった。さらに運動障害パラメータ、プロラクチンレベルの異常も概して軽微だったとしている。多田正世社長は、「グローバル臨床開発の促進に全力で取り組んだ結果、重要なマイルストーンを当初の予定よりも早く達成することができた」とコメントしている。