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国内後発品市場 11年に4479億円 08年比約900億円増 富士経済調査

公開日時 2009/11/17 04:01

富士経済は11月16日、後発医薬品の国内市場動向の調査結果を発表した。日本の医療用医薬品市場が今後、後発品使用促進の影響で微増傾向となるなか、後発品市場は年率6~9%成長して2011年に4479億円、医療用薬全体に占める後発品の構成比が6.3%になると予想した。後発品市場の08年実績は3608億円、構成比は5.4%で、3年間に900億円近く市場が伸びると分析している。

疾患領域別の市場動向をみると、最大市場の降圧剤市場は08年が市場全体で8487億円、うち後発品が259億円(後発品構成比=以下同、3.1%)だった。08年に上市されたCa拮抗剤ノルバスク・アムロジンの後発品などの影響で、11年には市場全体が8570億円とほぼ横ばいで推移する一方、後発品は426億円(同5.0%)まで成長すると分析した。なお、ノルバスク・アムロジンの後発品の08年売上高は60億円、09年は108億円と見込んだ。

一方、耐性菌問題に伴う適正使用から市場自体が縮小している抗生物質市場。同社の分析では、08年は市場全体で3725億円、うち後発品が218億円(同5.9%)だが、11年には市場全体が3550億円に縮小する一方、後発品は280億円(同7.9%)に成長するとした。特にDPC病院での注射剤を中心に後発品への切り替えが進むと予想している。

市場拡大が続く抗がん剤市場は、08年は市場全体で6294億円、うち後発品が135億円(同2.1%)だった。これが11年には市場全体が7545億円に成長し、後発品も280億円(同3.7%)まで伸びると見込んだ。ただ、後発品構成割合はほかの疾患と比べて小さい。この理由について同社は、抗がん剤後発品に対する「信用度の問題」が影響していると指摘するが、「抗がん剤の薬価が高いため後発品への潜在需要も多く、製品が出揃うのに伴って更に存在感は高まると予想される」としている。

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