赤毛のアンと、遂に友達になれた
公開日時 2009/03/31 00:00
赤毛のアン「見ると顔は涙でよごれ、唇はふるえていた。『小母さんだって泣くわ。もし、小母さんがみなし子で、これから自分の住む家になるのだと思うところへきてみたら、男の子じゃないからいらないのだってことがわかったら、きっと泣くことよ。ああ、こんな悲劇的なめにあったことないわ』」――孤児院のアンがもらわれていった先で、年老いた兄妹、マシュウとマリラがほしかったのは農作業を手伝ってくれる男の子だったこと、自分が連れてこられたのは手違いだったことを知らされたとき、アンはテーブルに突っ伏したまま、激しく泣きじゃくった。翌日、二人乗りの馬車でアンを孤児院に戻しにいくマリラに──「『ねえ、あたし、このドライブを大いに楽しむことに決心しました』とアンはうちあけた。『楽しもうとかたく決心さえすればたいていいつで...