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AIを活用したIQVIAの「スライド・資材レビューサービス」がライフサイエンスビジネスの効率化をもたらす

サイエンスの高い専門性とコミュニケーション能力を併せ持つ“多才な人材”ד生成AI”で、ライフサイエンス企業における環境変化に順応し、高い信頼性と迅速で効率的な情報提供活動を強力に促進

公開日時 2024/12/02 00:00
提供:IQVIAジャパン グループ

「ヒューマン・データ・サイエンスカンパニー」を掲げるIQVIAジャパングループは、このほど生成AIを活用したレビューサービスの提供を開始した。医療従事者を対象とする学術講演会のスライドや、医療用医薬品の情報提供として活用するプロモーション用資材を取り扱う製薬企業等を支援する。MA/MSL事業で培ってきた高い専門性や科学的中立思考を有するレビュワーと、「IQVIA Healthcare-grade AITM*1」を組み合わせることで、コンプライアンスならびにメディカルの両観点から、レビューの網羅性と質を共に向上させる。まさに同社だからこそ実現する本サービスだが、その概要や体制、これからの展望を聞いた。

高度な専門性とテクノロジーを掛け合わせ
顧客ニーズを満たす
IQVIAのスライド・資材レビューサービスは、同社が掲げる“IQVIA Connected Intelligence”で実現するサービスの1つだ。

「人材をはじめとする当社の多様なケイパビリティを、インテリジェントに繋げ掛け合わせることで、業界内での困りごとやお客様のニーズにお応えできるサービスを創造し続ける」とCSMS(コントラクトセールス&メディカルソリューション)事業本部メディカルサイエンス事業部長の藤田篤氏はその狙いを語る。

このレビューサービスでは、薬機法や製薬協コードオブプラクティス、販売情報提供活動ガイドラインに加え、医療用医薬品製品情報概要等に関する作成要領によるコンプライアンスレビューと、引用論文との整合性を確認する医学的専門性を要する難易度の高いメディカルレビューを提供する。

背景には令和元年の厚生労働省による「販売情報提供活動監視事業」*2がある。この内容を受け、国内製薬企業は「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」に準拠した対応として、これまで以上に高度かつ膨大な範囲の各種資材のレビュー(事前社内審査)が求められている。

企業活動の危機管理上においても、一貫性があり質の高いレビューは重要な意義を持つ。レビューの偏りやヌケモレが招くガイドライン違反は、自社のレピュテーションや信頼の損失のみならず、販売情報提供活動にご協力いただくKOLをはじめ大切な顧客へも影響を及ぼしかねず、取返しのつかない甚大な被害をもたらすリスクを孕む。

また、先般の新型コロナ感染拡大はテクノロジーの導入と相まって、製薬企業の活動のリモート化やチャネルの多様化を一気に普及させた。それに伴い、医療従事者向けの講演会をはじめとする情報提供機会は増加の一途を辿り、レビュー業務も増大している 。

「内製化で賄うにも、増大するレビュー業務に通常業務が圧迫されている状況も否めないという声も製薬企業の皆様からよくうかがいます。業務量の変動が大きいということもあり、リソースの観点や本来業務への注力のために、効率的にアウトソーシングをしている企業も多く見られます。当社が調査した企業のうち、スライドレビューをアウトソーシングしているところはすでに50%以上に及んでいます。」と藤田氏は語る。
実績とノウハウから構築した体制で
正確性・一貫性を実現
同社は、グローバルですでに多数の実績を誇るファーマレビュー社*3のノウハウを導入し、レビュー体制を構築。具体的には、依頼に応じて専属レビュープロジェクトチームを編成し、専任担当者を配置、ダブルチェック体制にて実施する仕組みだ。

「これまでの課題として、レビューの一貫性がないといった声をよく聞きます。当社では、お客様ごとに専属のチームを編成することで、レビューの一貫性を担保します」(藤田氏)。さらに、レビュー依頼数が増えた場合でも、柔軟な稼働体制を持つシェアード型チームを編成することで、リソースと効率の両面を高めることも容易になる。

「当社のレビュワーは、医療分野での資格や教育機関における医学、薬学などの自然科学分野での学位を取得しています。メディカルライティングやメディカルインフォメーション(MI)、また医療系広告代理店にて製薬企業の資材作成経験者等も在籍しています。レビュワーの人材育成や実務的なトレーニングを徹底し、質の向上を常に目指しつつ実践しています」(藤田氏)。
AIを活用したシステム導入で
さらなる質の向上と短納期を実現
本サービスは、「IQVIA Healthcare-grade AITM」を適用し、講演用スライドやプロモーション用資材を審査するもの。システム構築までには、まず生成AIへ膨大な情報・データを学習させ、レビュワーのエキスパートがあらゆる観点でチェックポイントを抽出し、最適解が得られるよう、プロンプト・エンジニアが仮説検証を幾度となく繰り返し完成させた。生成AIの学習機能により、今後もさらなる質の向上が期待できる。現場を熟知しデータ・サイエンスに強いIQVIAだからこそのレビューサービスだ。実際のレビューではスライドや資材の内容をAIが解析し、適正使用の観点で予め設定した注視すべきポイントを含むスライド・資材へはアラームを発する。また、修正依頼の回答書を自動生成するなど多面的にアシストし、確実な検証と適切な作成を支援する。


 「1次・2次レビューのダブルチェック体制に、0次チェックのAIレビューシステムを導入することでレビュー漏れを防ぎ、さらにその質を向上させます。また、1次レビューのポイントをアシストすることでレビュワーの負担軽減と、迅速な対応を可能にします」(藤田氏)。

IQVIAスライド・資材レビューサービスにおける依頼からレビュー回答までの平均期間は、2~3営業日(講演日を除く)だ。「繁忙期はレビュー期間が長くなるため、申請のタイミングを前倒しにする必要があるといった課題も聞きますが、弊社のサービスであれば、通常3営業日前まで演者の先生からのスライドを受け付けることができます」(藤田氏)。

また、レビューで使用するシステムは、すでに自社で運用しているものを活用することも、IQVIAのシステムを企業ごとにカスタマイズして使用することも可能だ。セキュアな環境でスムーズに導入できるのは大きなメリットだろう。

「IQVIAは、人材の付加価値をはじめとする当社のケイパビリティやソリューションを結集した新たなアプローチで、ヘルスケアの進展に取り組む企業の皆様を支援しており、 “より健康を享受できる世界の実現に向けたイノベーションの加速”をミッションとしています。このたび開始したレビューサービスのように、必要とされる製品やソリューションで、ライフサイエンスに携わる皆さまをしっかりとサポートさせていただくことで、患者の皆さんをはじめとする人々のより良い健康に貢献していきます」と藤田氏。

IQVIAの絶え間ない挑戦と進化に、今後も注目したい。


*1    IQVIA Healthcare-grade AITMとは、ライフサイエンスとヘルスケアに求められる精度、スピード、信頼性のレベルに応えるべく設計されたインテリジェンスです。
*2    厚生労働省:販売情報提供活動監視事業について
   https://www.mhlw.go.jp/content/000553516.pdf
*3    イギリスを拠点として、ライフサイエンス分野におけるレビュー業務のアウトソーシングサービスをグローバル展開しているIQVIAグループ会社

お問合せ


IQVIAジャパン グループ
〒108-0074
東京都港区高輪4-10-18 京急第1ビル
E-MAIL: Japan@iqvia.com
URL: www.iqvia.co.jp



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