MICIN Buzzreachと国内のDCT(分散型臨床試験)で協業 患者リクルート促進や電子的同意普及へ
公開日時 2022/10/11 04:50
MICINは10月6日、製薬企業向け治験業務管理システム開発や提供等を行うBuzzreachと国内の分散型臨床試験(DCT)で協業すると発表した。治験の患者リクルート促進(e-Recruitment)や電子的同意取得(e-Consent)の普及を目的としたもの。Buzzreachの開発する臨床試験実施施設向け業務管理システム「Study Works」との連携など、両社で顧客対応やシステム開発等を推進する。
Buzzreachが提供するe-Recruitmentは、これまで治験実施施設の関連病院や周辺医療機関をつなぐサテライト施設などを活用し、2000例以上の被験者募集促進および集積の支援を行ってきた。また、「Study Works」はCRCを中心とした院内の治験業務管理の効率化とともに、e-Recruitmentとの機能連携を行うことで、CRCの業務プロセスに沿った紹介プロセスの確認から候補者管理、サテライト施設の恒常的運用管理が可能となる。これによりDCTによって新たに発生する管理業務も一元的に実施施設で管理ができる。
一方、MICINが提供する「MiROHA」(ミロハ)は、オンライン診療機能とe-Consent、e-Source機能を搭載したDCT支援システムとして2020年4月より提供を開始している。両社は、日本におけるサテライト施設を活用したe-Recruitmentの共同提案、共同支援を行う。両社は「協業することで、e-Recruitmentのあるべき姿を実現し、患者側、医療機関側、製薬企業側の全てに利点をもたらし、患者中心の臨床試験の実現を目指す」としている。