厚労省 米ノババックス社の新型コロナワクチン 約1億5000万回供給で武田薬品と合意
公開日時 2021/09/08 04:51
厚生労働省は9月6日、国内の製造を担う武田薬品と、米ノババックス社(Novavax)の新型コロナワクチンについて、日本での薬事承認を前提に1年間で約1億5000万回の供給を受けることで合意したと発表した。早ければ2022年初頭の供給開始を目指す。武田薬品は国内治験を実施し、PMDAでの製造販売承認取得を目指す。承認取得後は、国内での生産・流通を担う。
新型コロナワクチン候補は、「TAK-019」(開発コード)。武田薬品はノババックス社から技術移管を受けており、抗原と共に充填するMatrix-M TMアジュバントを供給する。
同ワクチンは、組換えタンパクワクチンで、B型肝炎ワクチンなどでも用いられている従来型のワクチンとなる。
現在、武田薬品とノババックス社で、追加接種への使用も視野にワクチンの開発を行っており、この中には変異株への対応も含まれているという。開発が成功した場合は、武田薬品からワクチンの供給を受けることも可能となっているとしている。