MICIN 日本初女性特有がん罹患者専用・再発保障保険の販売開始 原社長「人生の選択肢を増やす」
公開日時 2021/08/26 04:50
オンライン診療を手掛けるMICIN(マイシン)の原聖吾社長は8月25日の記者会見で、「乳がん・子宮頸がん、子宮体がん再発保障保険」の販売を開始すると発表した。この保険は、日本初の女性特有がん罹患者専用の再発保障保険で、術後治療で医療機関を通院している患者で、手術から6か月を経過していれば申し込みが可能となる。がんの再発、新たながんが見つかった場合などでがん診断給付金の受け取りができる。原社長は、「医療×テクノロジーで保険をアップデートし、自分らしい生き方を選択できる世界をサポートしたい」と強調した。なお、保険商品の販売は子会社の「MICIN少額短期保険」(笹本晃成社長)が行う。
がんは日本人の死因の第一位とされるが、近年は抗悪性腫瘍領域における革新的新薬の相次ぐ上市により、乳がん患者の生存率は92.3%と年々上昇傾向にある。このため多くのがん患者が日常生活を取り戻し、職場に復帰できるなど、がん患者に対する社会の受け止めも大きく変化している。ただ一方で、多くのがん患者が治療中や治療後も様々な不安を抱えながら生活していることも見逃せない。
同社が販売する女性特有がん罹患者専用の再発保障保険は、日々進歩する最新の医療テクノロジーの知見を活かし、「まずは現症や既往歴があり、既存の保険に加入することが難しい方を対象とした保険」として開発された。原社長は会見で、「人生の選択肢を増やすことが目的であると明言」した。また、疾病やリスクの発見をサポートする「見つける×保険」と、再発や重症化の防止・リスク低減をサポートする「続ける×保険」を通じて同社の掲げるビジョンの実現を目指す考えを強調した。
保険商品は、初めて罹患したがんが乳がん、子宮頸がん、子宮体がんのいずれか(ステージ0~Ⅱ)で、再発・転移がなく、他のがんに罹患していない満20歳~満69歳の女性(更新は満80歳まで)が対象となる。また術後6か月を経過していることも加入条件。保険内容は、がん診断給付金が80万円を一括給付する。死亡保険金・高度障害保険金は100万円、200万円、300万円のいずれかから選択できる。保険機関は1年間の更新型。パソコン・スマートフォンから申込みも可能だ。