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EPSホールディングス エルダー人材の需要喚起で「HATARAKUエルダー」設立 生涯現役をサポート

公開日時 2021/08/04 04:50
EPSホールディングスは8月2日、ワールドホールディングス(WHD)、クリーク・アン ド・リバー社(C&R社)、SBSホールディングスとの共同出資会社「HATARAKUエルダー」を設立したと発表した。同社は、製薬企業や医療機器メーカーに長く従事し、指導的立場にある「エルダー人材」の需要を掘り起こし、BPO業務(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を新規開拓しエルダー人材が活躍できる場を創出するというもの。定年退職者およびエルダー層がその能力や経験を活かして生涯現役で活躍し続けられる環境を整備する。

◎高齢者の雇用環境の整備に着目 BPO業務で新規開拓も

今年4月1日施行の改正高年齢者雇用安定法により、事業主側は70歳までの社員に対して就業機会を確保する努力義務が加わった。この法改正は高齢者の雇用環境の整備を目的としたものだが、将来的には70 歳までの雇用延長の義務化も予測されている。製薬業界等で実績のあるEPSはここに着目し、製薬企業や EPS のエルダー人材事業を絡め、この領域に特化したBPO業務を新規開拓し、エルダー人材が活躍できるビジネスモデルの創出に乗り出した。

◎製薬企業、医療機器、ヘルスケア企業への提案 エルダー人材の雇用機会を創出

具体的にはEPSが得意とする既存顧客へ販路を模索する形でスタートし、将来的にはヘルスケア企業全体までの広がりを目指す方針だ。今回設立する「HATARAKUエルダー」は、共同出資各社と連携・協業して、製薬企業、医療機器メーカー、ヘルスケア企業を中心に BPO受託に向けた営業・提案を行い、エルダー人材の活用を含めた雇用の機会創出を行う。

BPO業務が成立した場合には、EPSグループ内の事業会社が主として受託。HATARAKUエルダーの人材サービスで、顧客層のエルダー人材やEPSの医療系等のリソースを活用、業務を実施する。BPO業務のほか、顧客の要望に応じ、エルダー人材に対する他社および他業界のBPO業務での就業を提案。人材サービス単体としての展開も実施する。

EPS のグループ内には、医薬品・医療機器開発業務、治験施設支援業務、コールセンター・BPO 業務・MR 派遣などの事業会社がある。このため多様なニーズに沿った業務のプランニングと人材サービスを成立させていくことが可能で、ビジネスチャンスにつなげたい考え。なお、共同出資会社「HATARAKUエルダー」はEPSの連結子会社となり、代表取締役には西塚淳一氏が就任した。
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