エムスリーは７月26日、医療従事者向けの生涯教育サービスを提供すると発表した。100％子会社のテコム社がこれまでに培った医学生を中心とした医療系学生への教材を開発・提供する強みを生かして、m3.com上で医療従事者向け生涯教育コンテンツを提供する。この事業領域の拡大を受けて、７月１日付でテコムを「エムスリーエデュケーション株式会社」に商号変更したことも発表した。

例えば、研修医向け学習教材シリーズとして、研修医が日々の診療の中で疑問に思うポイントや相談したいポイントに絞った教材を開発する。そして、m3.com上で商品を発売し、研修医だけでなく30万人の医師に届けられるようにする。

◎製薬企業の医療現場に対する貢献の新しいチャネルを創造

また、製薬企業と連携したコラボレーション教材の共同開発にも意欲をみせ、実際に国内大手製薬企業と連携して希少疾患の啓発教材や医学生に向けた専門領域教材の開発に着手していることを明らかにした。

エムスリーは、「製薬企業における『“プロモーション”から“教育”へ』という情報発信の力点の変化をとらえ、製薬企業とコラボレーションし疾患啓発等のテーマで教材を共同開発していく」とし、「プロモーションの枠にとらわれることなく、真に医療現場で必要とされる医療教材を提供することで、製薬企業の医療現場に対する貢献の新しいチャネルを創造する」としている。