日本新薬 ウプトラビで慢性血栓塞栓性肺高血圧症の適応追加を申請
公開日時 2020/11/26 04:50
日本新薬は11月25日、肺動脈性肺高血圧症治療薬ウプトラビ錠0.2mg、同0.4mg(一般名:セレキシパグ)について、難病指定されている慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)の適応追加申請を行ったと発表した。厚労省から今回申請した適応で希少疾病用医薬品に指定されている。
CTEPHは、肺血管の内部に器質化した血栓が詰まることにより、肺動脈へかかる圧力が上昇し、肺と心臓の血流が低下する疾患。進行すると心機能の低下により、足がむくみ、少し体を動かしただけでも息苦しいなどの症状が現れる。治療法としては、血栓を取り除く外科手術、カテーテルを用いて血管を広げる治療、肺動脈を広げる作用を持つ内服薬での薬物治療がある。国内患者数は約3800人で、難病指定されている。
同剤は自社創製の選択的プロスタサイクリン受容体(IP受容体)作動薬。IP受容体に対して選択的かつ持続的に作用することで血管拡張作用を示し、肺の血行動態を改善する。日本ではヤンセンファーマと共同開発、共同販促している。