MSD キイトルーダ、切除不能なMSI-High有する結腸・直腸がんの適応で一変申請
公開日時 2020/09/11 04:50
MSDは9月10日、がん免疫療法薬の抗PD-1抗体・キイトルーダ点滴静注(一般名:ペムブロリズマブ(遺伝子組換え))について、「切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸がん」の適応取得を目指して、一変申請したと発表した。
今回の申請のもとになったKEYNOTE-177試験は、MSI-Highを有する結腸・直腸がんの1次治療を対象としたもの。ただ、同社は治療ラインは審査により決定するものだとして、今回の申請が1次治療を目指したものかどうかはノーコメントとしている。
キイトルーダの現在の承認適応のうち、MSI-Highに関連する適応として、「がん化学療法後に増悪したMSI-Highを有する固形がん(標準的な治療が困難な場合に限る)」があり、2次治療以降の固形がんに用いる適応となっている。今回の申請は、固形がんを対象としたものではなく、結腸・直腸がんのみを対象としたものとなる。