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新型コロナ治療薬 ナファモスタット吸入製剤の共同開発で東大、理研、日医工、第一三共が基本合意

公開日時 2020/06/09 04:50
新型コロナウイルス感染症治療として、ナファモスタット(製品名:フサン)をめぐり、東京大学、理化学研究所(理研)、日医工、第一三共は6月8日、吸入製剤の共同開発について基本合意したと発表した。同剤は点滴静注製剤しかないが、気道や肺に高濃度で移行できる吸入製剤の効果が期待されている。抗インフルエンザウイルス薬・イナビルの経験を有する同社が参画し、開発を加速させたい考えだ。今後は第一三共が主体となり、7月までに非臨床試験を開始する予定。当局との協議を踏まえ、2021 年 3 月までの臨床試験移行を目指す。現時点では申請・販売は第一三共が担う予定で、いち早い治療選択肢の提供を目指すという。

同剤は、東京大学医科学研究所 井上純一郎教授(研究当時、現:東京大 特命教授)らの研究グループが新型コロナの原因ウイルスであるSARS-CoV-2 の感染の最初の段階であるウイルス外膜と、感染する細胞の細胞膜との融合を阻止することで、ウイルスの侵入過程を効率的に阻止する可能性があることを指摘していた。理研は、シーズの創薬化などに最適化するために、アカデミアと企業・医療機関の橋渡しを行っており、理研の持つ多方面の先端技術を用いて研究開発を支援するとしている。

同剤は急性膵炎や播種性血管内凝固症候群などの治療薬として、国内で長期間処方されている。製造販売元の日医工は蓄積したデータを提供するほか、共同研究開発への原薬供給を行う。データの提供を通じ、開発スピードの加速も期待できるとしている。


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