NBI オフェブの適応追加を申請 全身性強皮症に伴う間質性肺疾患で
公開日時 2019/04/23 03:50
日本ベーリンガーインゲルハイム(NBI)は4月22日、オフェブ(一般名:ニンテダニブエタンスルホン酸塩)に全身性強皮症に伴う間質性肺疾患(SSc-ILD)の適応を追加する承認申請を行ったと発表した。この適応症に対する開発でオフェブは2019年3月に厚労省から希少疾病用医薬品の指定を受けており、優先的に審査されることになる。
全身性強皮症は、皮膚をはじめとする全身の結合組織に硬化病変をきたす原因不明の疾患で、国の指定難病の1つ。消化管、肺、心臓、腎臓などの様々な臓器障害を伴い、特に肺病変は皮膚以外で最も高頻度にみられる。同社によると、間質性肺疾患は全身性強皮症の死亡原因で最も多い疾患だが、治療法は確立されておらず、有効な治療法の開発が望まれていた。
同剤は2015年7月に、特発性肺線維症の治療薬として承認されている。血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)αβ及び線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)1,2,3及び血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)を標的とする低分子チロシンキナーゼ阻害剤で、ベーリンガーインゲルハイムが開発した。
【訂正】下線部を訂正しました。(19年4月25日13時)