サノフィとヤクルト本社 抗がん剤ザルトラップのコ・プロ終了へ
公開日時 2019/04/12 03:50
サノフィとヤクルト本社は4月11日、結腸・直腸がんの治療薬であるザルトラップ点滴静注(一般名:アフリベルセプト ベータ
(遺伝子組換え))の日本でのコ・プロモーション契約を4月末で終了すると発表した。結腸・直腸がんに対する化学療法を実施する医療機関における同剤の納入件数など両社が定めた目標に達したため。終了後は、製造販売元のサノフィが単独でプロモーションを行う。
同剤は腫瘍への血管新生を阻害し、腫瘍増殖抑制作用を示すVEGF阻害薬。サノフィが2017年3月に承認取得。適応症の患者数が多いことなどから、がん領域に強いヤクルト本社とコ・プロすることで製品の価値最大化を加速できるとして、承認時から展開してきた。
ヤクルト本社は、コ・プロ終了に伴う2020年3月期連携業績に与える影響は「軽微」としている。同社は「今後もエルプラット等の既存薬剤のシェアの維持・市場拡大に努めるとともに、他社との新たな提携の機会の獲得を図っていく」としている。
なお、サノフィが計上する同剤の売上高ほか、今後がん領域の情報活動を担当するサノフィのMR数は開示していない。