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PhRMA 2015年R&D投資は588億ドル

公開日時 2016/05/19 03:50

PhRMA(米国研究製薬工業協会)会員企業(31社)の2015年におけるR&D投資額は対前年比10.3%増の588億ドル(6兆4092億円、1ドル=109円換算)となったことが分かった。PhRMAが5月12日公表した「2016年バイオファーマシューティカル産業プロファイル」(2016年Biopharmaceutical Research Industry Profile)と題する調査報告書で明らかになった。

PhRMAは、米国では、バイオ・医薬品産業が経済成長および国際競争力の原動力になっていると位置づけ、全産業平均の対売上R&D費比率では6倍以上を投資している研究集約型産業部門であると見ている。また、バイオ・医薬品部門のR&D費は全産業の約17%を占め、業界としては最も多額のR&D投資を行っている。なかでもPhRMA会員企業のみでも米国の全バイオ・医薬品産業におけるR&D費の大半を占めている。

PhRMAのStephen J Ubl理事長兼CEOは、「2000年以降、R&Dに1兆ドルの半分以上を投資しながら、我々の会員企業は、イノベーションを推進し、かつてない大きな(医薬品の)価値をもたらすために弛まぬ取り組みを行ってきている」と述べた。その上で、「このようにR&D費を増やすことによって、米国のバイオ・医薬品産業は、患者のアンメットメディカルニーズに応えるために世界をリードし続けている」とコメントした。

バイオ・医薬品産業の長期的なR&D投資は、現在、全世界で7000以上の開発中の薬剤を生み、2000~15年の間にFDAが承認した新薬は550剤以上に上る。2015年には史上最多の56剤の新薬が承認された。

なお、PhRMA会員企業のR&D費の推移をみると、2000年には260億ドル、2005年には399億ドル、2010年には507億ドルと急増している様子がうかがわれる。

1剤当たりの開発コストは、1990年代から2000年代初期は10億ドル、2000年代から2010年代初期は26億ドルと倍増以上となっている。

2015年の対売上R&D費比率は、国内売上に対しては24.8%、世界総売上に対しては19.8%となった。

 

 

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