大正製薬 エスフルルビプロフェン含有消炎鎮痛貼付剤 帝人ファーマと共同販売
公開日時 2015/03/31 03:51
大正製薬ホールディングスと帝人は3月30日、大正製薬が2014年10月に国内申請した消炎鎮痛貼付剤エスフルルビプロフェン(一般名、開発コード:TT-063)について、帝人と販売契約を締結したと発表した。この契約により、エスフルルビプロフェンは、大正グループで医療用医薬品を販売する大正富山医薬品と、帝人グループでヘルスケア事業を行う帝人ファーマが、同一名称で共同販売する。大正製薬は契約一時金とマイルストーンを帝人から受け取る。
エスフルルビプロフェンはトクホンが創製し、大正製薬とトクホンが日本で共同開発した。そして大正製薬が変形性関節症を予定適応症に申請した。変形性関節症では疼痛症状が見られることもあり、強力な消炎鎮痛作用のある医薬品の開発が期待されている。
大正富山医薬品は非ステロイド性消炎鎮痛薬ロルカムや骨粗鬆症治療薬エディロールなどを販売し、整形外科領域は強みを持つ領域のひとつ。しかし、消炎鎮痛薬市場での競合企業のMR数は2000人前後と多い。このようなこともあり、「整形外科領域で非常に高いプレゼンスを持っている」(大正広報部)帝人と共同販売することが、エスフルルビプロフェンの価値最大化、売上最大化につながると判断した。なお、大正富山医薬品のMR数は約800人、帝人ファーマは約650人。
帝人ファーマは変形性膝関節症の疼痛緩和薬サイビスクディスポの販売や、人工関節などの開発・製造・販売を手掛ける合弁会社「帝人ナカシマメディカル」の設立など関節疾患関連製品のラインナップ強化・拡充に注力しており、今回のエスフルルビプロフェンもラインナップ拡充になると判断した。
【訂正】下線部の記載に誤りがありました。訂正しました。
(誤)変形性膝関節症 (正)変形性関節症 (3月31日11時10分)