アステラス 高リン血症治療薬キックリン 保存期へ適応追加申請
公開日時 2015/03/18 03:52
アステラス製薬は3月17日、高リン血症治療薬キックリンカプセル(一般名:ビキサロマー)について、保存期の慢性腎臓病の適応追加申請を行ったと発表した。現行の適応は、透析中の慢性腎不全患者における高リン血症の改善で、2012年6月に発売しているが、今回の追加申請は、透析開始前の保存期の患者へ適応を広げるもの。
慢性腎臓病患者では、腎臓からリンが十分に排泄されなくなり、蓄積して高リン血症を発症し、骨が痛んだり骨折しやすいなどの症状や心血管系組織の石灰化による虚血性心疾患のリスクが高くなることが知られている。同剤は、消化管内でリン酸と結合し体内へのリン酸吸収を阻害、血清リン濃度を低下させる作用を持つ。