サノフィ 再発・難治性急性リンパ性白血病治療薬エボルトラを発売
公開日時 2013/06/24 05:01
サノフィは6月21日、再発・難治性の急性リンパ性白血病(ALL)の治療薬エボルトラ点滴静注20mg(一般名:クロファラビン)を発売したと発表した。小児の血液がんでは最も多いのがALLで、再発または難治性の場合には多くの抗がん剤は十分な効果がなかった。同剤は、DNA合成・修復の阻害、アポトーシス誘導作用により効果を示すという。
同剤は05年10月の厚労省の「未承認薬使用問題検討会議」において、医療上の必要性が高い薬剤として取り上げられ、07年に厚労省からサノフィグループのジェンザイム・ジャパンが開発要請を受けた。未承認薬等開発支援センターなどから助成金を受け、10年から開発を進めてきた。今年3月に承認を取得し、4月にはジェンザイムから製造販売承認を承継していた。オーファンドラッグ。
薬価:20mg20ml1瓶14万0248円(1日薬価9万7673円)
市場予測(ピーク時3年後):投与患者数58人、販売金額2.7億円