味の素 シルニジピンとバルサルタンの降圧配合剤を国内申請 13~14年度の上市見込む
公開日時 2012/10/18 04:02
味の素製薬は10月17日、高血圧症を適応としたCa拮抗薬シルニジピンとARBバルサルタンの配合剤「AJH801」(開発コード)を、同日付で国内承認申請したと発表した。シルニジピンは味の素が開発し、同社が製造販売元。一方、バルサルタンは特許期間中の医薬品だが、味の素は2013年9月に物質特許が満了するとして、13年度~14年度の上市を見越して申請した。
AJH801は、シルニジピンの先発品アテレックを販売している持田製薬と共同開発した。AJH801の承認取得後は持田が販売する。ARBとCa拮抗薬の降圧配合剤は現在4製品(エックスフォージ、レザルタス、ユニシア、ミカムロ)が上市され、1製品(アイミクス)が承認取得・薬価収載手続き中となっている。
味の素によると、アテレックは従来のCa拮抗薬とは異なり、L型だけでなくN型のCaチャネルもブロックするため、交感神経亢進による昇圧や降圧時の心拍数増加を抑制する特徴を持っている。