日本化薬 パクリタキセルを内包したナノ粒子剤 転移・再発乳がんでフェーズ3
公開日時 2012/07/18 04:02
日本化薬は7月17日、ナノキャリアが創製した、抗がん剤パクリタキセルをナノレベルの粒子に包み込み、腫瘍へ薬剤を届けやすくする「NK105」(パクリタキセルミセル)について、転移・再発乳がん患者を対象に日本を含む国際フェーズ3を開始したと発表した。順調に進めば、16年度の発売を見込む。
試験は、パクリタキセル製剤群とNK105群の有効性と安全性を比較する無作為化・多施設国際共同試験で、主要評価項目は無増悪生存期間。目標症例数は380例。2年半の試験を予定する。
NK105については胃がんを対象にしたフェーズ2を終えているが、同社は乳がん適応の開発を先行させるという。