支払基金 保険支払い認めた適応外使用80例を公表
公開日時 2011/10/11 04:00
社会保険診療報酬支払基金は、保険支払いを認めた医薬品の適応外使用事例をまとめた。抗凝固剤ワルファリンを「心房細動」「冠動脈バイパス術」に処方した場合、抗てんかん薬カルバマゼピンを「多発性硬化症に伴う異常感覚・疼痛」「頭部神経痛」「頚部神経痛」に処方した場合、解熱鎮痛消炎剤インドメタシンを「片頭痛」「筋収縮性頭痛」に処方した場合など80例。
これは9月28日に発表したもので厚労省保険局は同日付で、この内容は妥当だとして、関係者に周知するよう都道府県の関係部局などに文書で指示した。保険支払い認めた適応外使用の事例は07年9月(47例)、09年9月(33件)に続く3回目。
この一連の対応は80年9月に発出された当時の厚生省保険局長通知「保険診療における医薬品の取り扱い」(いわゆる55年通知)に基づき適応外使用に関して、基金内の検討委員会で検討した結果。通知では、承認効能にかかわらず薬理作用に基づいて処方した場合は、「学術上誤りなきを期し一層の適正化を図ること」とし、レセプト審査にあたっては、承認効能を機械的に適用することがないよう求めている。
80例は次のURLで見られる。 http://www.ssk.or.jp/pressrelease/pdf/pressrelease_222_10.pdf