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持田製薬 2013年度に売上1000億円へ 抗うつ薬レクサプロなどの貢献期待

公開日時 2011/10/04 04:02

持田製薬は10月3日、2011年度から13年度まで3か年の中期経営計画を発表し、最終13年度に売上1000億円の大台に乗せることを明らかにした。主力のCa拮抗薬アテレックや高純度EPA製剤エパデールのほかに、今年8月に新発売した抗うつ薬(SSRI)レクサプロや今年度中の承認取得を見込んでいる尖圭コンジローマ治療薬ベセルナクリームの日光角化症の効能追加などが売上拡大に大きく寄与して、目標を達成するとしている。また、後発品事業では売上60億円以上を目指すことも盛り込んだ。

同社の近年の売上実績は08年度751億円、09年度785億円、10年度793億円――だった。今回発表した中期計画では13年度の売上目標が1000億円。今後3年間の売上の急伸ぶりが見て取れる。ただ、今後3年間はMR750人体制を維持・継続する方針だ。売上のほかの13年度の数値目標は営業利益145億円、研究開発費150億円、社員1人当たり生産性が5500万円以上――。

今回の中期計画では、リソースを集中する重点領域について、これまでの循環器、産婦人科、皮膚科、救急のほかに、新たに精神科を加えた。レクサプロの上市がその理由。レクサプロは世界トップシェアのSSRIで、日本では田辺三菱製薬と同一名称で共同販売する。中医協資料によると、2社合計で初年度30億円、発売6年後で338億円の売上を見込んでいる。

一方、医薬品開発では、好中球減少症治療薬FSK0808は11年~12年に承認申請する計画で、バイオ後続品G-CSF製剤として日本で最初の承認取得を目指す。そのほか今後3年間に承認申請を目指すものとして、▽肺動脈性肺高血圧症治療薬MD-0701(トレプロスチニル)▽潰瘍性大腸炎治療薬MD-0901(メサラジン製剤)▽降圧配合剤AJH801(シルニジピン/バルサルタン)――を挙げた。

 

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