血栓溶解療法 高齢者でも転帰は向上
公開日時 2010/12/21 03:47
t-PA(アルテプラーゼ)による血栓溶解療法を受けた「SITS-ISTR」試験の登録症例2万3334例と、血栓溶解を受けなかった「VISTA」試験に登録された6166例の治療成績を比較し、急性虚血性脳卒中のアルテプラーゼへの反応に対する年齢の影響を検討した。
治療開始から90日後のmodified Rankin Scale(mRS)は、治療を受けた被験者が有意に良好だった(オッズ比1.6、95%CI1.5-1.7, P値<0.001)。高齢(年齢の上昇)は転帰不良の独立因子であったが(≤80歳オッズ比1.6、>80歳オッズ比1.4)、血栓溶解による転帰の向上は高齢患者でも維持された。
BMJ 2010; 341:c6046 doi: 10.1136/bmj.c6046 (Published 23 November 2010)