喘息発作時のテオフィリン点滴静注 一定の効果認める意見多く 医師調査で
公開日時 2010/07/08 04:00
医師向け会員サイト「MedPeer」を運営するメドピアは、成人の喘息発作時にβ刺激剤の反復吸入に加えて、国内外で使用の是非について判断が分かれるテオフィリン点滴静注の使用について会員医師に対しインターネットで調査した。その結果、吸入だけで改善しなかったりするなど「患者の状態によって点滴静注を行う」は72.1%にのぼり、一定の効果を認める意見が多数だった。
調査では1074の回答があった。発作治療におけるテオフィリン点滴静注については、同社によると、日本アレルギー学会のガイドラインでは是認されているが、欧米のガイドラインではβ刺激剤の十分な投与があれば、テオフィリン点滴静注による主作用よりも、不整脈など副作用が上回るとして使用を推奨していない。
調査では「常に行わない」との回答も17.0%あり、ステロイド静注で対応しているとする意見や、副作用の痙攣や併用禁忌薬の多さなど使いづらさを挙げる意見もあった。「常に行うとした」医師は8.7%だった。