アバンディア関連訴訟で和解 GSK総額6000万ドル支払決定(前編)
公開日時 2010/06/07 04:00
服用患者で心血管リスクを上昇させる疑いがもたれている2型糖尿病治療薬アバンディア(一般名:ロシグリタゾン)に関連してグラクソ・スミスクライン(GSK)が新たな動きを見せている。アバンディアの安全性に関連した数多くの訴訟を抱えている同社は、このほど700件以上で総額6000万ドルを支払うことで和解することを決めた。(ジャーナリスト・村上和巳)コロラド州とルイジアナ州を中心に活動するAndrusBoudreaux法律事務所のVanceAndrus弁護士によると、07年のニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンにアバンディア服用患者での心血管リスク上昇を示唆する論文が発表されて以降、GSKには現在まで約1万4000件の賠償請求が寄せられており、うち少なくとも4000件以上で提訴に至っている...