脳卒中対策基本法制定で高まる期待
公開日時 2010/05/30 00:00
-市民啓発からリハビリまでを網羅-要介護の原因の第1位、死因の第3位を占める脳卒中。一命を取り留めることができても、患者とその家族は、麻痺などの後遺症に苦しめられ、長期間のリハビリを余儀なくされるケースも少なくない。予後の改善が期待されるrt-PA(アルテプラーゼ)が保険収載されて以降、病院搬送までの迅速な対応がこれまで以上に欠かせなくなった。医療現場からは、市民啓発からリハビリまでを網羅する「脳卒中対策基本法」の制定を求める声が上がるなど、法制化に向けた機運も日増しに高まっている。rt-PA(アルテプラーゼ)が2005年10月に保険収載されて以降、ほとんど後遺症が残らずに社会復帰できるケースもみられるようになった。ただ、rt-PAは、発症後3時間以内の患者が適応となるため、一般市民による疾...