大日本住友 高用量投与可能なBG系血糖降下薬メトグルコ 5月10日に発売
公開日時 2010/04/23 04:01
大日本住友製薬は4月22日、ビグアナイド(BG)系の経口血糖降下薬「メトグルコ錠250mg」(一般名=メトホルミン塩酸塩)を5月10日付で発売すると発表した。既存のメトホルミン製剤は1日最大用量が750mgだが、メトグルコ錠は1日維持用量が750~1500mg、1日最大用量は2250mgまで投与できる。また、BG系の既存薬は食後投与のみとなっているが、メトグルコ錠は食直前での投与も可能だ。同社は1961年から国内初の自社開発のメトホルミン製剤「メルビン錠」を発売しており、今回、製品ラインナップが強化される。
メトホルミン製剤は現在、国際ガイドラインにおける推奨薬剤に位置づけられ、米欧では2型糖尿病の第1選択肢となっている。しかし、BG系薬剤で過去に、乳酸アシドーシスによる死亡例を含む重篤な副作用が出たことから、日本では1977~78年に効能・効果、用法・用量に制限が加わり、米欧と用法・用量などが大きく異なっていた。
大日本住友は、日本人における用法・用量などを見直して早期に医療現場に供給するため、2003年に仏メルク・サンテ社から、当時の日本にあるメトホルミン製剤より高用量のグルコファージ(海外製品名)を導入、国内開発した。