DPP-4阻害薬、国内初のARB-Ca拮抗剤の合剤など 16日に新発売
公開日時 2010/04/19 04:01
4月16日に薬価収載された10成分13品目のうち、即日発売したのはノバルティス ファーマの2型糖尿病に用いるDPP-4阻害薬「エクア錠50mg」(一般名=ビルダグリプチン)など4成分5品目となった。
ノバルティスは次期主力品と位置付ける「エクア」のほか、降圧配合剤「エックスフォージ配合錠」(バルサルタン・アムロジピン)、腎細胞がん治療薬「アフィニトール錠5mg」(エベロリムス)も即日発売した。これら3品目は今回薬価収載された全品目となる。第一三共も降圧配合剤「レザルタス配合錠LD」「同HD」(オルメサルタン・アゼルニジピン)を即日発売した。エックスフォージ、レザルタスといった国内初のARBとCa拮抗剤との配合剤が同日発売したことになり、激しい競争が予想される。
一方、4月19日に発売を予定するのは2成分4品目。具体的には、塩野義製薬と日本イーライリリーが共同販促する抗うつ薬「サインバルタカプセル20mg」「同30mg」(デュロキセチン)と、シェリング・プラウの解毒剤「ブリディオン静注200mg」「同500mg」(スガマデクスナトリウム)――となる。16日発売品と19日発売予定品は各メーカーが発表したもの。
●2型糖尿病用薬メトグルコ錠は5月連休明けか
そのほかの製品について各メーカーは発売準備中とコメントしているが、大日本住友製薬の「メルビン」と同一成分だが1日最高投与量を2250mgとした2型糖尿病治療薬「メトグルコ錠250mg」(メトホルミン)の発売日は5月10日の模様。ファイザーの緑内障・高眼圧症用配合点眼液「ザラカム配合点眼液」(ラタノプロスト・チモロールマレイン酸塩)の発売日は4月20日の見込みだ。大鵬薬品の制吐薬「アロキシ静注0.75mg」(パロノセトロン塩酸塩)は4月中、シェリング・プラウの悪性神経膠腫用薬「テモダール点滴静注用100mg」(テモゾロミド)は5月以降と見られる。