ノバルティスファーマは10月2日、ウイーンで開催された第45回欧州糖尿病学会(EASD)の学会期間中に「第11回ノバルティス糖尿病賞」の受賞者を発表し、関西電力病院の清野裕院長が「糖尿病功績賞」を受賞したことを明らかにした。日本人として初めて。同氏は、インクレチンの研究における世界的リーダーで、長年にわたる糖尿病治療の発展に貢献したことが受賞理由とされる。
清野院長は現地で行われた授賞式で、30年以上続けたインクレチン研究の成果が2型糖尿病治療薬に応用できたことや、同氏が提唱し続けてきた日本人と欧米人の2型糖尿病の発症機序の違いが認められたことなどをあげ、「非常に感慨深いものがある」と述べた。