日本GE学会 広島県医のGEポスターは「遺憾」
公開日時 2009/08/31 04:00
日本ジェネリック医薬品学会(代表理事:武藤正樹国際医療福祉大学大学院教授)は8月28日、広島県医師会が今月作成した「ジェネリック医薬品(後発医薬品)に関する広島県医師会からのお知らせ」と題するポスターに対し「遺憾の意」を示す意見書を、同県医の碓井静照会長宛てに送付したと発表した。
ポスターでは▽添加剤などが異なりGEと先発品は全く同じではない▽先発で行われている試験の一部しか行われず、合成法や精製法も異なる場合もあり、GEには安全性と有効性が異なる可能性もある▽副作用被害救済制度の対象ではない抗がん剤があるなどGEに適していない医薬品がある――などとしている。
それに対し日本GE学会は、添加剤などの変更、副作用被害救済制度の対象にならない医薬品があるのは先発品でも同じことであると指摘。試験内容については、先発品で十分確認されている毒性など「必要がない試験を重ねて行うことはしていない」ということであり、先発品との同等性も生物学同等性試験により確認していることを説明し、こういった承認システムは「信頼性の高い方法」だと反論した。