【米国】米国、卸の台頭と収斂 ローコストと付加価値で直販打破
公開日時 2009/07/31 00:00
海外の医薬品流通問題は、国内ではほとんど報道されていない。1990年代には日本のメーカーも卸も、医薬品流通の先駆的モデルとして盛んに欧米の医薬品流通を調査・報告していた。しかし卸の大再編時代を迎えると、現実問題の対応に追われ情報パイプは細まった。しかし、再編でできた5大グループは欧米の10年前の状況に酷似し、2大卸の統合挫折も、97年に米国でおきた2大卸誕生挫折に似る。粗利喪失、MS削減は欧米型物流卸への道に通じる。日本の卸が近年力説するフィービジネスは米国卸が、調剤事業統合は欧州卸がたどった道だ。このようななか、欧米の医薬品流通の状況を紹介・分析し、日本の流通課題と照らし示すことは、流通関係者にはきっと役に立つだろう。当研究会では若手メンバーと、新たな海外情報収集と、過去の収集情報をあわせ...